大動脈先進医療センターとは?
大動脈先進医療センターとは大動脈瘤、大動脈解離などの大動脈疾患に対しての治療を行う専門センターです。心臓血管外科を中心として循環器科、放射線科、救急部、リハビリ科、麻酔科、臨床工学技師などと連携し、総合チームとして診療にあたっております。受診希望の患者さんはどなたでも受診できます。またセカンドオピニオンも積極的にお受けいたします。ご連絡いただければご案内いたします。
当センターの特徴
1.国内有数の手術実績
慶応義塾大学外科学教室の心臓血管外科は1956年に人工心肺を用いた開心術を成功させて以降、日本の心臓血管外科の最前線でありました。大動脈瘤、大動脈解離の手術において、その手術数、治療成績ともに全国有数の結果を残しております。
グラフ:大動脈手術症例数

2.手術治療、ステント治療ともに豊富な手術実績
当教室では1966年に本邦で初となる人工心肺を用いた胸部大動脈瘤に対する手術を成功させて以来、大動脈瘤、大動脈解離に対して2000例を超す手術を行い本邦の大動脈外科領域をリードして参りました。
また企業製ステントグラフト治療が日本では2006年に開始されて以降、全国的に飛躍的に手術数が増加しておりますとともに適応も拡大しております。当教室でも1998年より自作ステントグラフト治療を、2007年より企業製ステントグラフト治療を本格導入し、すでに250例を超すステントグラフト内挿術を施行しております。しかし一方、ステント治療よりも手術治療の方が適している場合も数多くございます。当院ではステント治療も数多く施行しておりますが、同時に手術治療も経験豊富であり患者さまの病状や生活環境などを考慮し、治療方針をともに考え最善の治療を提供できるものと考えております。また、セカンドオピニオン外来では治療方針に関しての私どもの考えを提供いたしております。
3.総合病院(他科との緊密な連携)
大動脈瘤、大動脈解離という疾患は全身性疾患であり、その背景に様々な病気をお持ちになっている方が多くいらっしゃいます。また心臓血管外科の手術、とくに大動脈手術には、外科の技術のみでなく、麻酔、循環器内科、集中治療、リハビリ科、代謝内分泌、感染などあらゆる臨床医学分野の総合力および連携が必要となってきます。したがって総合病院でこそ、高度な技術を要する手術はもとより、他の臓器不全などを伴った重症な患者さんを積極的に治療していくことが可能であり、またその責務があると考えます。
4.24時間対応
当センターは24時間対応です。当センターには心臓外科医、麻酔科医、循環器内科医が24時間常駐しており、手術センター、集中治療センターも常時受け入れ体制ができています。外来日は以下のとおりですが、24時間365日緊急対応や問い合わせに対する受付をいたしております。患者さんのお問い合わせは電話もしくはE-mailにてお問い合わせください。